アクティブ・ラーニングのためのマーケティング・ショートケース
「THE TEAM 5つの法則」の輪読が終わり、第11~13回目のゼミではケースメソッドを行いました。若林ゼミは経営学・組織論を学ぶゼミであるので、組織論のほかにこのような経営戦略やマーケティングなどに関わる分野も扱います。
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ケースメソッドとは?
・ケースメソッドとは:ケースを通じて学んでいく方法。
(ケースとは、ある意思決定主体の状況を記述したもの。ケースでは実在の企業の例が取り扱われることも珍しくはない。)
・そのケースで設定された主人公の立場で、ケース内の情報をもとに、ケースの時点での意思決定を行う。
(ケースに書かれていない情報などは特に調べる必要はない。ケース内の情報だけでは足りない場合は現実的な仮定をして考える。)
・ケースメソッドには正解はない!
・経営の答えはケース・バイ・ケース!
(実在の企業が取った行動であってもそれが正解とは限らない。もっと良い選択肢があったかもしれない場合もある。実在の企業が取った行動であってもそれが正解であると思わずに取り組むことが大切。)
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ケースメソッドの目的
・自分なりに論理的に結論を考えた上で議論を行い、学んだ理論や手法を使いながらそれらをより深く理解し、同時に、考える力や意思決定する力を身に付ける。
(意思決定が正解かどうかと考えるより、意思決定を行うまでの過程が論理的に考えられているかが大切。)
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ケースメソッドの取り組み方
・多くの場合、ケースメソッドのケースには設問がついているので、その設問に答える形で進行する。
・個人研究(予習)→グループ討議→クラス討議(全体討議)の順に進める。各段階で行うことは以下の通り。
〇個人研究
・自分個人でそのケースを読み、設問に対する回答を論理的に考える。
e.g.数多くの選択肢がある中で、なぜその選択肢を選ぶのか、どのような点が他の選択肢より優れているかなどについて深く考える。
〇グループ討議
・4~10人程度のグループでケースに関しての議論を行う。
・クラス討議のための準備(頭や論点の整理をすることが目的)。
・グループでの合意や意見の集約は必要ない。
〇クラス討議(全体討議)
・クラス全体で話し合う。
・形式的な進行はしないので、積極的な発言が求められる。
以上がケースメソッドについての概要です。
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扱った内容
今回は、中央経済社が出版している「アクティブ・ラーニングのためのマーケティング・ショートケース―ビジネススクール流思考力トレーニング」に書かれているケースを扱い、ケースメソッドを行いました。
この中でも
「ある日の午後の喫茶店風景」
「ザ・リッツカールトン大阪」
を扱いました。
「ある日の午後の喫茶店風景」と「山田太郎氏、豆腐屋を継ぐ」のケースの内容は以下のサイトで見られるので、気になる人はチェックしてみてください。
https://www.biz-book.jp/book_data/browse/978-4-502-34821-1/pdfViewer/index.html#/pc
ショートケースであるので、ケースのページ数としては数ページ程度と短かったのですが、ケースを読んで理解するのに時間がかからず、その分個人研究に時間を費やすことができ、短時間の予習で実りのあるケースメソッドを行うことができました。
その中でも今回は「山田太郎氏、豆腐屋を継ぐ」のケースで出たアイデアを紹介したいと思います。どんなケースか詳しく知りたい方は先ほど紹介したサイトをチェックしてみてください。
ケースメソッドを通じて生み出されたアイデアをいくつか掲載します。
ターゲット |
ファミリー層 |
富裕層 |
小学校 |
Product(製品) |
大人2人と子供1人というファミリーで食べきれるように1.5丁のサイズの豆腐 |
高級豆腐 |
通常サイズの豆腐 & 豆腐工場の工場見学や豆腐作りの体験 |
Price(価格) |
80~90円 |
300円以上 |
100円程度 学校給食で自社の豆腐を使用してもらう代わりに工場見学などのサービスも提供する。 |
Place(流通) |
スーパー |
百貨店、 高級スーパー、 高級料理店 |
小学校 |
Promotion(販売促進) |
チラシ、店頭 |
プッシュ戦略 |
人的販売 |
これらはあくまで一部ですが、このほかにも様々なアイデアが生み出されました。
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振り返って
私たちの身近にある商品を売る場合でもこんなにも様々な方法があるのだと気づかされました。また、物事を特定の角度から見るのではなく、様々な角度から見ることにより様々なアイデアが生まれ、アイデアをより良いものができるのだと思いました。実際に、紹介したアイデアはクラス討議を通じ他のゼミ生などを交えてブラッシュアップされています。
ビジネスプランの立案や商品開発などを行うこともあるゼミなので、その際には様々な角度からの意見を交え、より良いプランの立案や商品開発ができるようにしていきたいと思いました。
第5章 Engagement(共感創造)の法則
人間は機械ではないので、すべてのチームメンバーはモチベーションにより左右されます。
よって、Engagement(共感創造)の法則では効率的なエンゲージメント、チームに対する貢献意欲の高め方について学びました。
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内容(【要約と感想】THE TEAM 5つの法則:https://naotech.hatenablog.com/entry/2019/07/05/000617 から引用
〇エンゲージメントの4P
・エンゲージメント=チームに貢献しようとするモチベーション
・エンゲージメントを高める4P
1.Philosophy(理念・方針)
2.Profession(活動・成長)
3.People(人材・風土)
4.Privilege(待遇・特権)
・上記4つのうち、どこに力を入れてどのような色のチームを目指すかを決めよう
・どのPを伸ばすかによって、メリット・デメリットがある。例えば、Professionで束ねる場合は、どのような仕事をアサインするかといったことには気を使うべきだが、業務外での上司と部下の懇親コストを減らせる傾向にあり、Peopleはその逆になりやすい。
〇エンゲージメントを生み出す方程式
・報酬・目標の魅力 ✕ 実現可能性 ✕ 危機感
・実現可能性は、目標を細かなステップに分けることで見えるようになる
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課題
1.「第5章Engagement(共感創造)の法則」を読んだ感想。
2.「自分が所属している特定の組織」について、自分が4P(Philosophy、Profession、People、Privilege)のどれに魅力を感じて参加したかについて。
3-1. 2. と同様に、「若林ゼミ」について、自分が4P(Philosophy、Profession、People、Privilege)のどれに魅力を感じて参加したかについて。
3-2.来年度ゼミ募集をする際に、どのような魅力を提供・プロモーションすると良いと思うか。
4.他の人の投稿の「3-2.」に対して返信する形でコメント。
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第8回目のゼミでの話し合いの内容
第8回目のゼミでは来年度ゼミ募集をする際に、
- どのような魅力を提供・プロモーションすると良いか
- その具体的なプロモーション方法について
これらについて課題の回答などを踏まえ、グループで話し合いました。
①どのような魅力を提供・プロモーションすると良いか
profession:地域政策学部のなかで、経営学・組織論を学べる点。
people:学生が主体になってゼミ活動を行っている点。
②その具体的なプロモーション方法について
・オープンゼミを行ってゼミの活動を体験してもらう。また、ゼミ生との雑談を通じてゼミ生にはどんな人がいるのかを知ってもらう。
・SNSを通じてのゼミ活動の紹介、ゼミ生や先生の紹介を行う。
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振り返って
今までメンバーのモチベーションを高めるためにはリーダーが情熱的に語り掛けることや、リーダーが頑張っている姿を見せることが大切だと思っていました。しかし、この章を読んで、それより重要なのはメンバーのエンゲージメントを高めるための方程式をチームに埋め込むことだとわかりました。
また、今までのゼミのプロモーションでは4P(Philosophy、Profession、People、Privilege)のうちどれをゼミの魅力にしてメンバーを集めるかということをしなかったので、様々なメンバーが集まってきていました。そのため、メンバーがそれぞれ違う方向に向いて活動しており、チームとしてのまとまりがなかったと思います。本章を通じて、4Pのうちどれをチームの魅力にするかを定め、それに共感するメンバーを集めることにより、まとまりのあるチームを作ることが可能になると思いました。これを実現するために、来年度のゼミ募集では本章で学んだことを意識してゼミ募集を行っていきたいと思いました。
第4章 Decision(意思決定)の法則
物事の成否に意思決定は大きく影響するということで、Decision(意思決定)の法則ではチームとして迅速かつ、適切に意思決定をするための方法について学びました。
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内容(【要約と感想】THE TEAM 5つの法則:https://naotech.hatenablog.com/entry/2019/07/05/000617 から引用
意思決定方法
・方法には3つある。
1.独裁
2.多数決
3.合議
・これら3つは、チーム全体の納得度とスピードがトレードオフの関係になっている。チームによってどれが適切かを選ぶ必要がある
〇合議
・合議は意思決定速度が遅い。つまり、速く結論を出すことが重要になる
・何かを決めるときは、まずは選択肢を決めること。なんとなく答えを探すよりスピードが出る。
・さらに、その選択肢同士を直接比較するのではなく、選択基準と、その基準の優先度を決めれば速く結論までたどり着ける
〇独裁
・圧倒的にスピードが出るが、チームの納得感を増すために情報収集は重要だが、意思決定時に「正しい」決定にこだわるよりも「強い/速い」決定にこだわるべき
・だいたい意思決定に悩むような事柄は、メリット・デメリットが拮抗している。それならばできるだけ速く決定し、実行に移すべき。早くとりかかれればそれだけ成功する確率も高まる
・また、独裁を成功させるのに重要なのは意思決定者だけではなく、チームメンバーの協力が大事。チームとして成果を出したければ一度決定されたのなら「たられば」を言うのは効果的ではない
・チームメンバーが独裁に協力するかどうかは独裁者の特性(影響力)による
・影響力は5つに分解できる
1.専門性:メンバーに「すごい」と思われる技術や知識がある
2.返報性:メンバーに「ありがたい」と思われる支援や関与をしている
3.魅了性:メンバーに「すてき」と思われる外見/内面的魅力がある
4.厳格性:メンバーに「こわい」と思わせる規律と威厳がある
5.一貫性:メンバーに「ぶれない」と思わせる方針と態度がある
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課題
1.「第4章Decision(意思決定)の法則」を読んだ感想。
2-1.「自分が所属している特定の組織」でこれまでにあった組織の意思決定をひとつ取り上げ、「独裁」「多数決」「合議」のどれにあてはまるかと、その内容。
2-2.上で取り上げた「自分が所属している特定の組織」の意思決定について、その後の実行も含めてもっとこうすれば良いという改善点。
3-1.「若林ゼミ」でこれまでにあった組織の意思決定をひとつ取り上げ、「独裁」「多数決」「合議」のどれにあてはまるかと、その内容。
3-2.上で取り上げた「若林ゼミ」の意思決定について、その後の実行も含めてもっとこうすれば良いという改善点。
4.他の人の投稿の「3-1.」・「3-2.」に対して返信する形でコメント。
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課題に対しての回答
大学からの要請に伴い、ゼミを対面で実施するかまたは、オンラインで実施するかの話し合いを例に出している人が多かったです。
大学からの急な要請であったことや、事情がある学生は引き続きオンラインで受講してよいという対応を取ったため改善点などは特にないと書いていた場合が多かったです。
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第8回目のゼミでの話し合いの内容
第8回目のゼミでは、来年度前期のゼミの活動内容をどのようにして決めたらよいかについて以下の指標を用いて話し合いました。
①その具体的な決め方(独裁・多数決・合議の分類だけでなく、いつどうやってどのくらい時間をかけてなども含めて)
②どのような選択基準で決定するべきか
これらについてグループで話し合いました。
輪読やフィールドワークを行いたいという意見が出ていました。
〇輪読
①決め方
輪読で何について学ぶかは、合議を取る。
輪読教材の選定については先生の独裁、または、先生にいくつか候補をあげてもらい、ゼミ生の多数決を取る。
②どのような選択基準で決定するか。
・ゼミの趣旨に則しているか。(経営学・組織論を中心に学ぶといっているので、その趣旨に即しているかということ。)
・分野の偏りがないか。(経営学・組織論について学ぶゼミと言っているので、経営学の内容を幅広く理解する必要があるから。)
・時間の都合(前期中はゼミ募集等行う活動が数多くあるので、それらを踏まえたうえで、ゼミ時間内に学びきれるかということ。)
〇フィールドワーク
①決め方
合議+多数決(まず合議で制限時間を決めて決まらなかったら多数決で決める)
②どのような選択基準で決定するか。
・ゼミの内容との合致度(経営学・組織論を中心に学ぶといっているので、その趣旨に即しているかということ。)
・コスト(学生が出せる費用で賄えるかということ。)
・安全性(新型コロナウイルス感染症の流行状況で選定場所を判断するということ。)
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振り返って
今までのゼミではみんなが納得したうえで結論を出すことが良いということで、独裁での意思決定は全くせず、合議により意思決定をするケースが多かったです。合議による意思決定といっても、本章で書かれていたようなことはせず、選択肢同士を比較してどちらを選ぶかの議論をしていました。そのため、いつまでたっても結論が出ず、ただ時間だけがかかっていました。また、結論が出たとしてもなぜその選択肢を選ぶことになったのか腑に落ちない場合が多かったです。
今後は状況に応じて合議による意思決定以外に、独裁による意思決定も取り入れていきたいです。(といっても、独裁者の5つの影響力である「専門性」、「返報性」、「魅了性」、「厳格性」、「一貫性」を持っている人間はなかなかいないと思うので難しいと思いますが。)また、合議による意思決定を行う際に今後は本章で書かれていたような合議の方法で意思決定を行うことにより、より良い意思決定をスピーディーに行うことができると思いました。
第4,6,7回目のゼミ&「第3章 Communicationの法則」について
大学からゼミは対面で実施するようにとの方針が出されたのに伴い、第4回目のゼミでは対面でのゼミの実施についての意見交換を行い、第6回目以降のゼミからは対面とオンラインでのハイブリッド形式でのゼミを実施しています。
第6,7回目はハイブリッド形式でのゼミ実施に伴ってまだ間もないということで、それに慣れるためや、対面で行う緊張をほぐすためにアイスブレイクを兼ねて自己紹介などを改めて行いました。
自己紹介とっても単に自分の名前や趣味などを伝えるのではなく、「第3章 Communicationの法則」に記載してある「モチベーショングラフ」「モチベーションタイプ」「ポータブルスキル」をもとに自分はどんな人間であるのかについての紹介を行いました。
今回は課題の提出はありませんでした。
〇「モチベーショングラフ」
就職活動ではよく「あなたが今まで最も頑張ったことを教えてください」という質問をされることがあります。しかし、これでは相手の「経験」を点でしか把握できず、それを通じてどんなことを感じたかの「感覚」も理解することができません。
よって、モチベーショングラフを使い、相手の「経験」や「感覚」を把握します。
<モチベーショングラフ>で相手の「経験」や「感覚」を把握する。
横軸:時間(生まれてから今に至るまで)
縦軸:モチベーション(0 を中心に-100 から 100 まで)
多くのチームの場合、メンバーの「今」しか知らない場合が多いですが、これを使うことにより、メンバーの過去を「経験」と「感覚」という軸で理解することができます。これにより、メンバー同士のコミュニケーションが相手の過去の経験や感情に配慮したものになるので円滑な組織運営をすることができます。
〇「モチベーションタイプ」「ポータブルスキル」
モチベーショングラフで知ることができた相手の「経験」や「感覚」に加え、「志向」や「能力」などの特徴もつかむことができれば、より相手に合わせたコミュニケーションをすることが可能になります。
思考や行動に対する欲求などといった「志向」を知るために「モチベーションタイプ」、業界や業種を問わず、必要とされる「能力」をどの程度備えているのかを知るために「ポータブルスキル」を利用します。
メンバーの「モチベーションタイプ」や「ポータブルスキル」に合わせて仕事の依頼などを行えば、その依頼は今まで以上に通りやすくなるでしょう。
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振り返って
ゼミには多くのメンバーがいて、彼らが今までにしてきた「経験」、それにより得られた「感覚」、持っている「志向」や「能力」はそれぞれ異なります。自分が彼らに仕事の依頼などをしたときに、自分だったら動くのに、なぜ彼らは動いてくれないのだろうか?と思うことがありました。本章を通じて自分と他人は同じという前提でコミュニケーションをとっていた場合が多く、だから彼らは動いてくれないのだと分かりました。そのため、これからは、メンバー一人一人に合わせたコミュニケーションをとっていくことにより、それが改善されるのではないかと思いました。
第2章 Boarding(人員選定)の法則
「メンバー選び」はチームの成否を左右する需要なアクションということで、Boarding(人員選定)の法則ではどのメンバーを選び、どのメンバーを降ろすのかについて効果的な方法について学びました。
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内容(【要約と感想】THE TEAM 5つの法則:https://naotech.hatenablog.com/entry/2019/07/05/000617 から引用
・メンバー選びは非常に大事。それと同様に、誰を外すかも非常に大事。
・Boardingを語る上では、チームを4パターンに分けて考える
・メンバーが入れ替わらないチームがいいチームだ、とは一概に言えない
・環境の変化が多いチーム(柔道型、サッカー型)では、チームの入口出口どちらものハードルを下げ、その都度適応するチームを作るのが大事
・逆に環境が変わらなければ厳選採用するのが大事
・自分のチームの流動性に応じてどのように入口出口のハードルを設定するかを考えよう
・多様性のあるチームが良い、とも一概には言えない
・例えば人材の連携度合いの低い(柔道型、駅伝型)、個人で完結するタスクの場合は、それが得意な同じような人材を集めた方がよい。
・ただし、最近では多様性のあるチームの重要性が叫ばれることが多いのも事実である。これはビジネスが第二次産業から第三次産業へ移ってきているため、環境の変化の度合いが大きい仕事(対人の仕事)が増えてきていることが理由だと考えられる。
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課題
1.「第2章Boarding(人員選定)の法則」を読んだ感想。
2-1.「自分が所属している特定の組織」が直面する環境変化とその度合いの大小について。
2-2.「自分が所属している特定の組織」において、メンバー間でどのような連携が必要であるかとその度合いの大小。
2-3.組織の目的を達成するために、「自分が所属している特定の組織」にはどのような能力や特徴を持ったメンバーが必要か。
3-1.「若林ゼミ」にはどのような能力や特徴を持ったメンバーが必要か。
3-2.自分が「若林ゼミ」のメンバー集めやメンバー選びに、どのように貢献したか(今年度、3年生のみ)、また、どのように貢献できそうか(来年度)。
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第5回目のゼミでの話し合いの内容
課題の回答などをもとに若林ゼミに必要なメンバーとしては以下の能力を持ったメンバーが必要だということでした。
〇経営学・組織論を学んでいるという点で、
・経営学、組織論を学びたい人。
〇グループでの活動が多いという点で、
・コミュニケーション能力が高い人(コミュニケーション能力は話す力だけでなく、聞く力も含む)。
・周りの人間と協力して活動を行うことができる人。
〇学生主体のゼミを目指しているという点で、
・自らゼミを創り上げたい人。
・色々な物事に対して積極性がある人。
・自分の意見を持って積極的に発言する人。
〇これらのメンバーを集めるためには以下の方法を用いて行うべきだということでした。
・SNSを通じての情報を発信する。(ゼミに求める人材、ゼミの活動内容などの紹介)
・オープンゼミを開催し、その出席率やディスカッションを通じて評価する。
・面接での受け答えを評価する。
・ゼミ生が魅力的な人間になり、こういったメンバーが必要だと発信する。
(ゼミ生が経営学についての知識を深め、新ゼミ生にもそうなりたいと思わせるなど)
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振り返って
今までのゼミ募集では誰でもいいからとにかく多くの志願者を集めることしか考えていなかったケースが多いと思います。その結果、求めているメンバーとは違ったメンバーが志願してしまうことなどが多々あったと思います。よって、来年度以降は今回話し合ったことを意識することにより求めているメンバーに合った志願者が来てくれるのだと思いました。
また、そういったメンバーを集めるためにはSNSを通じての情報発信やオープンゼミでゼミの雰囲気を味わってもらうというどこのゼミでも行っていそうなこと以外に、ゼミ生が魅力的な人間になることも大切だと思いました。特に、若林ゼミは学年合同でゼミを行っているので、他のゼミと比べてよりその部分が重要なものになってくるのではないかと思います。志願者の方に魅力的な人間だと思われるように経営学・組織論の勉強や学生主体のゼミ運営などをこれからしっかりやっていければと思います。
第1章 Aim(目標設定)の法則
「共通の目標」はチームの必要条件であり、活動の成否を規定する、チームにとって最も重要なものということで、Aim(目標設定)の法則では効果的な目標設定方法について学びました。
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内容(【要約と感想】THE TEAM 5つの法則:https://naotech.hatenablog.com/entry/2019/07/05/000617 から引用
・共通の目的(目標)を持った集団がチームである。目的が無ければそれはただのグループ。
・目標には3種類ある(例はTHE TEAMの執筆チームの目標)
1.意義目標(日本全体のチーム力を高める)
2.成果目標(10万部売る)
3.行動目標(チームの法則を事例を交えてわかりやすく伝える本をつくる)
・意義目標の方がブレイクスルーが起きやすく、行動目標の方がアクションが分かりやすい
・チームメンバーが自分で考え動くことができるのであれば1を、そうでなければ3を設定すると良い。もちろん、複数組み合わせて設定してもよい。
・ただし意義目標が無いと、単純に作業をやるだけになってしまいがち。意義目標も設定することが推奨される。
・自分がチームに目標を設定する際はそれぞれの目標がうまくつながっているか、それを日々意識できているかをチェックすべし
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取り組んだ課題
1.「第1章Aim(目標設定)の法則」を読んだ感想を読んだ感想
2.「自分が所属している特定の組織」での活動の意義、創出すべき成果、推奨している行動はどんなものか。
3.「若林ゼミ」での活動の意義、創出すべき成果、推奨している行動はどんなものか、また、今後どのようなでの活動の意義、創出すべき成果、推奨している行動を推奨していくべきか。
4.他人の投稿に対してのコメント。
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第3回目のゼミでの話し合いの内容
課題の回答などをもとに、「若林ゼミ」の活動の意義、創出すべき成果、推奨する行動をグループで話し合いをしました。その一部を紹介します。
意義目標:経営学や組織論を学び、グループディスカッションなどでコミュニケーション能力を互いに高め、学んだことを社会に出て自ら発信できる人材を育成する。
成果目標:ゼミで学んだことを実践的に使えるようにするべく、必ず、全員1回以上自ら意見を持って発言することを目標とする。
行動目標
・ゼミ資料の読み込み、発言に対するアクションを積極的にする。
・毎回のゼミ終わりに自らの成果を振り返る。
・課題の期限を守る。
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振り返って
ゼミでは今までみんな同じ目標を持っているものだと思い、目標設定を行ってきませんでした。そのため、メンバーがそれぞれ別の方向に向かって動いていることが多く、チームとしてもまとまりがなかったです。しかし、本章を通じてこのような事態にならないために共通の目標を設定することの重要性が分かりました。
目標設定をするときに多くの場合は行動目標のみを設定してしまいがちですが、そうすると単純に作業をやるだけになってしまい、チームにブレイクスルーが起こりにくく、チームのメンバーが臨機応変な対応を取ることはできません。そのため、環境の変化が激しい今日では行動目標だけではなく、意義目標も設定することの重要性がわかりました。また、学生主体のゼミ運営を目指している若林ゼミでは意義目標を設定することにより、学生が臨機応変な対応を取るようになり、学生主体のゼミを実施することができるようになるのではないかと思いました。
2020年度後期~『はじめての働き方改革』~
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経緯と学習方法
若林ゼミは経営学・組織論を学ぶゼミということで、学ぶ内容は多岐にわたります。
2020年度前期中はマーケティングのことについて学びましたが、後期は若林先生の専門でもある組織論について学びます。前期と同様に手始めにUdemyでGrow with Googleが提供する無料動画教材「はじめての働き方改革」を視聴して、印象に残った点や参考になった点、気になった点や感想をSlack上で意見交換をしました。
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内容
「はじめての働き方改革」(https://www.udemy.com/course/google-jp-workstyle/)は無料動画教材ですのでぜひ視聴してみてください。
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課題
1.「はじめての働き方改革」を視聴した感想。
2.「はじめての働き方改革」を視聴して、若林ゼミで活かしたいと思ったことを3つ以上挙げる。
3.「はじめての働き方改革」を視聴して、「自分が所属している特定の組織」で活かしたいと思ったことを3つ以上挙げる。
4.他の人の投稿に対してのコメント。
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第2回目のゼミでの話し合いの内容
第2回目のゼミでの話し合いの内容としては、「はじめての働き方改革」の動画内容や自分たちが考えてきた課題の回答などをもとに、どのようなことをゼミでも実行したらいいかについてグループで話し合いをしました。
ゼミ生がゼミで実行すべきこととしては、
これらのことが重要事項としてあげられていました。
- 心理的安全性を高めることについては、2学年合同でゼミを実施しているため下級生が上級生に対して気を使ってしまうことや、今学期はオンラインでゼミを運営するという慣れない環境の中でゼミを実施している点などからその環境をよくするために掲げられていました。
- アジェンダの共有については、今までなんとなくゼミに参加していた人間が多かったので、限られた時間の中で成果を上げるなどのために掲げられていました。
- ドキュメントの共同編集については、効率的なゼミを運営するために掲げられていました。
- 共同スケジューラーの利用については、文化祭での模擬店出店やプレゼン大会、ビジネスコンテストなどグループで活動することがあることから掲げられていました。
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振り返って
今までのゼミを振り返ってみると、上級生の意見を肯定しているだけの下級生や、ゼミでどんなことをやるのかもチェックせずにそのままゼミに来ている人がいるなど様々な問題点があり、とても魅力的なゼミ運営をしているとは言えない状況でした。
しかし、今回のゼミで実施すべきことの話し合いを通じてそれらを改善していけたら、より魅力的なゼミになっていくのだと思います。そのためには、ゼミ生一人一人の心掛けが大切だと思いました。