第4章 Decision(意思決定)の法則
物事の成否に意思決定は大きく影響するということで、Decision(意思決定)の法則ではチームとして迅速かつ、適切に意思決定をするための方法について学びました。
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内容(【要約と感想】THE TEAM 5つの法則:https://naotech.hatenablog.com/entry/2019/07/05/000617 から引用
意思決定方法
・方法には3つある。
1.独裁
2.多数決
3.合議
・これら3つは、チーム全体の納得度とスピードがトレードオフの関係になっている。チームによってどれが適切かを選ぶ必要がある
〇合議
・合議は意思決定速度が遅い。つまり、速く結論を出すことが重要になる
・何かを決めるときは、まずは選択肢を決めること。なんとなく答えを探すよりスピードが出る。
・さらに、その選択肢同士を直接比較するのではなく、選択基準と、その基準の優先度を決めれば速く結論までたどり着ける
〇独裁
・圧倒的にスピードが出るが、チームの納得感を増すために情報収集は重要だが、意思決定時に「正しい」決定にこだわるよりも「強い/速い」決定にこだわるべき
・だいたい意思決定に悩むような事柄は、メリット・デメリットが拮抗している。それならばできるだけ速く決定し、実行に移すべき。早くとりかかれればそれだけ成功する確率も高まる
・また、独裁を成功させるのに重要なのは意思決定者だけではなく、チームメンバーの協力が大事。チームとして成果を出したければ一度決定されたのなら「たられば」を言うのは効果的ではない
・チームメンバーが独裁に協力するかどうかは独裁者の特性(影響力)による
・影響力は5つに分解できる
1.専門性:メンバーに「すごい」と思われる技術や知識がある
2.返報性:メンバーに「ありがたい」と思われる支援や関与をしている
3.魅了性:メンバーに「すてき」と思われる外見/内面的魅力がある
4.厳格性:メンバーに「こわい」と思わせる規律と威厳がある
5.一貫性:メンバーに「ぶれない」と思わせる方針と態度がある
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課題
1.「第4章Decision(意思決定)の法則」を読んだ感想。
2-1.「自分が所属している特定の組織」でこれまでにあった組織の意思決定をひとつ取り上げ、「独裁」「多数決」「合議」のどれにあてはまるかと、その内容。
2-2.上で取り上げた「自分が所属している特定の組織」の意思決定について、その後の実行も含めてもっとこうすれば良いという改善点。
3-1.「若林ゼミ」でこれまでにあった組織の意思決定をひとつ取り上げ、「独裁」「多数決」「合議」のどれにあてはまるかと、その内容。
3-2.上で取り上げた「若林ゼミ」の意思決定について、その後の実行も含めてもっとこうすれば良いという改善点。
4.他の人の投稿の「3-1.」・「3-2.」に対して返信する形でコメント。
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課題に対しての回答
大学からの要請に伴い、ゼミを対面で実施するかまたは、オンラインで実施するかの話し合いを例に出している人が多かったです。
大学からの急な要請であったことや、事情がある学生は引き続きオンラインで受講してよいという対応を取ったため改善点などは特にないと書いていた場合が多かったです。
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第8回目のゼミでの話し合いの内容
第8回目のゼミでは、来年度前期のゼミの活動内容をどのようにして決めたらよいかについて以下の指標を用いて話し合いました。
①その具体的な決め方(独裁・多数決・合議の分類だけでなく、いつどうやってどのくらい時間をかけてなども含めて)
②どのような選択基準で決定するべきか
これらについてグループで話し合いました。
輪読やフィールドワークを行いたいという意見が出ていました。
〇輪読
①決め方
輪読で何について学ぶかは、合議を取る。
輪読教材の選定については先生の独裁、または、先生にいくつか候補をあげてもらい、ゼミ生の多数決を取る。
②どのような選択基準で決定するか。
・ゼミの趣旨に則しているか。(経営学・組織論を中心に学ぶといっているので、その趣旨に即しているかということ。)
・分野の偏りがないか。(経営学・組織論について学ぶゼミと言っているので、経営学の内容を幅広く理解する必要があるから。)
・時間の都合(前期中はゼミ募集等行う活動が数多くあるので、それらを踏まえたうえで、ゼミ時間内に学びきれるかということ。)
〇フィールドワーク
①決め方
合議+多数決(まず合議で制限時間を決めて決まらなかったら多数決で決める)
②どのような選択基準で決定するか。
・ゼミの内容との合致度(経営学・組織論を中心に学ぶといっているので、その趣旨に即しているかということ。)
・コスト(学生が出せる費用で賄えるかということ。)
・安全性(新型コロナウイルス感染症の流行状況で選定場所を判断するということ。)
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振り返って
今までのゼミではみんなが納得したうえで結論を出すことが良いということで、独裁での意思決定は全くせず、合議により意思決定をするケースが多かったです。合議による意思決定といっても、本章で書かれていたようなことはせず、選択肢同士を比較してどちらを選ぶかの議論をしていました。そのため、いつまでたっても結論が出ず、ただ時間だけがかかっていました。また、結論が出たとしてもなぜその選択肢を選ぶことになったのか腑に落ちない場合が多かったです。
今後は状況に応じて合議による意思決定以外に、独裁による意思決定も取り入れていきたいです。(といっても、独裁者の5つの影響力である「専門性」、「返報性」、「魅了性」、「厳格性」、「一貫性」を持っている人間はなかなかいないと思うので難しいと思いますが。)また、合議による意思決定を行う際に今後は本章で書かれていたような合議の方法で意思決定を行うことにより、より良い意思決定をスピーディーに行うことができると思いました。